2011年2月9日水曜日

[E3 2008#38]大幅変更が発表されたばかりの

 Electronic Artsの特設ブースにおいて,Mythic Entertainmentの開発するMMORPG「Warhammer Online: Age of Reckoning」(以下,WAR)が展示されていた。本作では,最近になって大幅な機能/内容の削減が発表されており,本来実装されるはずだった六つの都市が集約され,オーダー(Order)軍のAltdorfと,ディストラクション(Destrucstion)軍のThe Inevitable Cityという二つの首都を実装する形で,ローンチすることになっている(そのほか,4クラスも実装も見送りとなった)。
 その二つの首都をめぐる攻防にリソースを集中させることで,滞っている開発を進展させ,RvR(レルム対レルム)ゲームとしての面白さを際立たせようというのが狙いであるようだ。


 これにより,「地方で同時展開する都市攻防戦」というコンセプトは失われてしまったことになる。ただし,敵の首都へ侵攻するためには,二都市の中間に位置する砦を2箇所攻略していることが条件となっており,Warhammerの本質的な面白さは失われることはないようだ。
 このことに関して,デモを担当してくれたMythicの開発者は,「このゲームが何であるかを,ローンチ時点からゲーマーに正しく理解してもらうため,あえてシンプルな形でスタートさせることになった」と話す。プレイアブルなクラスも削減されるなど,ローンチ時点でのゲーム性の縮小は否めないものの,とにかく市場の50%近くを握る「World of Warcraft」と,それに一矢報いた「Age of Conan: Hyborian Adventures」の成功に,少しでも早く追いつきたいという思惑もあるようだ。


 今回のデモでは,現在実装されているフィーチャーの中でもとくにユニークなコンセプトの,「パブリッククエスト」(Public Quest)が公開されていた。これは,グループクエストの一種ではあるが,プレイヤーはクエストの発生エリアにいるだけで,オープンに参加できるというものである。
 また,現行のβテストではギルド向けの仕様調整が行われているらしく,ギルド専用のバナー(旗)の製作/登録ができるようになっていた。このバナーをギルドメンバーの一人に持たせ,「旗持ち」に指名することで,そのバナーの周囲ではコンバットボーナスが得られるとのこと。なお,ゲームにはすでに400種類ほどのアーマーセットが用意されており,ギルドのイメージカラーを統一するための染色システムも確認できた。


 ローンチ時におけるコンテンツの縮小が発表されているとはいえ,20種類のプレイヤブルクラスが存在するなど,決してコンパクトとはいえないヴォリュームが本作にはある。今回のE3で紹介されたのは,High ElfのクラスであるWhite Lionで,キャラクターの成長と共にペットであるライオンも成長していき,ライオンを訓練するための専用のスキルも用意されているという。ライオンに,敵を自分の方向へプッシュさせるといった協力プレイも可能で,WARの中でも一際タクティカルなクラスといえそうだ。
 新しいビルドでは,ミニマップに戦場の方向が赤く表示されるとった追加も行われている。照明効果も一新され,たいまつの明かりが周囲を照らすような,リアリティあるグラフィックスになってきた。現在,2万人規模のβテストが行われているが,人数枠は徐々に拡大していく予定だという。「Dark Age of Camelot」を例に挙げるまでもなく,手堅いMMO作りには定評のあるMythicだけに,ローンチ時におけるゲーム内容の縮小で,今後の開発状況が好転することに期待したい。
引用元:エターナルカオスNEO(NEO) 情報局

0 件のコメント:

コメントを投稿